0歳児の育児テクニックを紹介します。

0歳児の育児テクニック


その1熟睡させるテクニック
その2母乳を上手に飲ませるテクニック
その3ミルクを上手に飲ませるテクニック
その4入浴時の注意
その5おふろの入れ方
その6入浴の後で
その7上手な抱き方
その8抱っことおんぶの注意点
その9外気浴のさせ方
その10外出の注意点
その11病気のサインとケア(発熱)
その12鼻水・鼻づまりと目やにのケア
その13くすりの飲ませ方
その14下痢が続いているときのケア
その15ひきつけをおこしたとき

熟睡させるテクニック

1原因をさがして取り除きましょう。
周りがさわがしかったり、暑すぎ、寒すぎ、母乳不足、お散歩や日光浴の不足、環境の変化などで眠れないことがあります。
2夜寝る前に、ゆっくりお風呂に入れると熟睡させることができます。

母乳を上手に飲ませるテクニック

1オムツがぬれていたら取り替えて、赤ちゃんがさっぱりとした気分で授乳できるようにします。
2手を石鹸できれいに洗います。清潔さが大事です。丁寧に洗いましょう。
3清潔なおしぼりやガーゼ、煮沸綿(市販のものもあります)で乳頭から乳房の付け根に向かってきれいにふきます。
4赤ちゃんをひざの上にしっかりと抱いて、片方10分くらいずつ飲ませます。乳房は人差し指と中指でおさえて、乳輪まで含ませます。赤ちゃんの目を見つめてあげましょう。
5授乳後は、赤ちゃんを肩にもたせかけるように抱き、背中をさすってゲップをさせます。残った母乳は、手や搾乳機で絞って捨てておきましょう。

ミルクを上手に飲ませるテクニック

1ミルクも、母乳と同じように、赤ちゃんをしっかり抱いてあげます。赤ちゃんの顔を見ながらゆったりとした気分で飲ませてあげましょう。テレビを見ながら授乳しないようにしましょう。
2乳首の中に空気が混じらないように、哺乳びんは立てぎみにします。小さいうちは、哺乳びんをひとりでもって飲ませないようにしましょう。
3飲み終わったら、母乳と同じようにゲップをさせます。赤ちゃんを肩にもたせかけるように抱き、背中を上下にさすります。ゲップが出たら、赤ちゃんをななめに抱き、背中をなでながらしばらく抱いていてあげましょう。
4使った哺乳びんと乳首は、よく洗いましょう。消毒器に哺乳びんと消毒バサミを入れて約7分間煮沸し、その後乳首とキャップを加えて約3分ほど煮沸します。そのまま取り出して水をきり、かごなどにガーゼを敷いて、その上に水がきれるように逆さに立てます。上から消毒したふきんやガーゼをかけましょう。

入浴時の注意

1赤ちゃんは新陳代謝が激しいので、一日に一度は入浴させましょう。授乳直後はさけ、だいたい授乳後1時間以上たっていれば安心です。
2風の通らない部屋で3ヶ月くらいまではベビーバスを使います。
3入浴時間は、冬でも10分、夏なら5分くらいで終わらせます。あまり長湯すると疲れてしまいます。
4熱があったり、下痢のひどいとき、お医者さんに風邪などのため入浴中止を指示されているときには入浴できません。そのときは、おむつを替えるときなどにお湯で絞ったタオルでからだをふいてあげましょう。

おふろの入れ方

1【かおを洗う】顔をふきます。洗面器にお湯を入れ、絞ったガーゼハンカチで目頭から目じりに向けてふきます。顔全体をふき、耳のうしろもきれいにします。
2【あたまを洗う】赤ちゃんの胴をかかえるように左脇にかかえ左手の指で両耳を押さえます。せっけんを泡立て頭を洗い、ガーゼでせっけん分を洗い流します。
3【入浴】からだを温めます。マットの上で衣服を脱がせ、両肩と腕に沐浴布(手拭い、大きいガーゼでもよい)をかけ、左手で首、右手でおしりを支えて、足のほうから静かにお湯に入れ、2~3分温めます。
4【からだを洗う】湯から上げ、バスタオルの上に寝かせ、ガーゼハンカチにせっけんをつけて首、わきの下、手のひら、股のくびれなど汚れやすいところを念入りに体全体を洗います。
5【ながす】もう一度沐浴布をかけ、お湯に入れ、せっけんを洗い流します。洗い流す側だけ沐浴布をはずし洗い流し終わったらまた布をかけておくようにすると静かに入れることができます。
6【おわりに】お湯から上げ、バスタオルで包んで押さえるように水気を十分ふき取ります。用意しておいた着替えを着せます。パウダーを使うときは、ごく少量、くびれのところなどに用います。

入浴の後で

1【髪の手入れ】タオルでふいたあと、ブラシでとかします。
2【耳の掃除】綿棒で耳の入り口付近だけ水気を取ります。
3【鼻の掃除】ベビーオイルをつけた綿棒で、軽く汚れをとります。
4【湯ざましを飲ませる】湯ざましや果汁などを20~50cc飲ませて、水分を補います。
5【おへその手当て】生後10日ごろまで、綿棒でふきガーゼを当てておきます。
6【つめを切る】1週間に1~2回、深詰に注意して切ります。

上手な抱き方

【首がすわるまで】
1目がさめているときは、赤ちゃんの頭に手を当て、おしりを支えて抱き上げます。
2赤ちゃんと目が合うように、首を支えて立て抱きにします。安定感のあるようにしっかりと。
3赤ちゃんが眠くなったときは、横に抱いて首を支えましょう。
4おろすときは、足の方から静かにおろします。頭がついても手はしばらくそのままでおき、ゆっくり足、頭の順に手をはなしていきます。
【首がすわったら】
13~4ヶ月で首がすわったら、立て抱きにします。両手を赤ちゃんの両脇に入れ静かに起こします。
2起こしたら、ゆっくりと抱き上げて、お母さんの胸もとから肩くらいまで持ち上げます。
3お母さんのウエストあたりに赤ちゃんの足を左右に広げて、少し高めに抱きます。

抱っことおんぶの注意点

【抱っこ】
1横抱きは、赤ちゃんが活発になると不安定で嫌がります。
2両足はあまり強く抱きしめすぎないようにしましょう。
3赤ちゃんが眠くなったときは、横に抱いて首を支えましょう。
【おんぶ】
1おんぶは首がすわってから、長くても1時間くらいが無難です。
2おしりをしめすぎると首が後ろにそりかえり苦しそうです。
3からだが下がったり、足が開いていないと安定しません。

外気浴のさせ方

外気浴のさせ方
丈夫な赤ちゃんに育ってもらうためにも外気浴や日光浴をなるべくしてあげましょう。最初は窓辺で新鮮な空気を吸わせることから始めます。2~3日して慣れてきたら外につれ出しましょう。首がすわったらベビーカーで冬は日だまり、夏は木陰で。
外気浴をさけたいとき
1風の強い日は、無理に外気浴をしてもあまり効果はあがらないので、さけましょう。
2真夏の暑い時期の外気浴は、早朝か夕方にしましょう。直射日光には当てないように。
3気温が0度以下のときや天気が悪いときは、なるべく外出は控えましょう。

外出の注意点

外出の注意点
赤ちゃんが乗りものや家庭で見慣れないものを喜ぶようになるのは、だいたい1歳になってからです。それもほんの短い間で、すぐにあきたり、疲れたりしてしまいます。ですから、外出するときは、赤ちゃんに無理がかからないスケジュールにして、3~4ヶ月までは近くの買い物や散歩くらいにしておきましょう。ベビーカーを使うのも便利ですが、長くても30分~1時間でおろします。
旅行するときの乗り物
1【自動車で】道路のこまない早朝などに出発しましょう。クーラーや窓の風を直接受けることやむし暑さに注意しましょう。チャイルドシートに必ず座らせましょう。
2【列車で】クーラーや暖房に対し衣類を調節します。椅子から落ちないように抱くか両親の間に座らせましょう。
3【飛行機で】赤ちゃんを寝かせることのできるバシネットを利用できたり、赤ちゃん向けのサービスを受けることができます。航空会社によっても様々なので、予約や搭乗手続きのときなどに、あらかじめ赤ちゃんがいることを言っておきましょう。気圧の関係で泣き出すこともありますが、そのときは、水分やおしゃぶりを口にふくませてあげましょう。

病気のサインとケア(発熱)

サイン
赤ちゃんの場合は平熱が高いので、37.5度くらいまでは、機嫌がよければそれほど心配はいりません。ただ、微熱でもぐったりしている場合や、嘔吐や下痢を伴なっている時、、顔色が青白い、呼吸が苦しそうなどの症状が見られる場合は、すぐに診察をうけましょう。

また、生後3ヶ月以内の赤ちゃんが、38度以上の熱を出した時も、すぐに病院に連れていきましょう。
熱が出た時のケア
1家庭では、水分の補給を十分にして、脱水症状にならないように気をつけます。
2赤ちゃんが嫌がらなければ水枕をしてあげましょう。厚さは2cmくらいで低くし、枕にはタオルを巻きましょう。首や肩を冷やさないように気をつけましょう。
3熱の上がり始めに、寒気をともなっている様子ならば体を温めましょう。

鼻水・鼻づまりと目やにのケア

【鼻水・鼻づまりの時のケア】
赤ちゃんの鼻やのどの粘膜はデリケートなので、空気が乾燥すれば、鼻水が出ることはよくあります。鼻水・鼻づまりでも、機嫌がよい場合は、それほど心配はいりません。
1かたい鼻くそはベビーオイルをつけた綿棒や、むしタオルをそっとあてるなどして柔らかくする。
2柔らかくなった鼻くそはスポイトでそっと吸い出す。
【目やにのケア】
赤ちゃんの目やには、鼻がつまったり発熱した時などに、量が増えることがあります。清潔なガーゼなどで、優しく拭きとってあげましょう。
1ぬるま湯でぬらした清潔なガーゼを指に巻いて、目がしらから目じりに向かってそっと拭く。
2左右でガーゼの面を替える。消毒綿でもOK。
4熱が上がっていて体が熱い時は、ふとんや衣服を調節し、薄い生地のものにしたり、体の血液の流れに近い部分のわきの下や足の付け根などを冷やしましょう。ビニールに氷を入れ、ガーゼでくるんで体にあてます。

くすりの飲ませ方

病院で処方された薬は、用法を守って飲ませましょう。残った水薬や粉薬は、長期保存ができませんので、病気ごとに症状に合った新たな薬を処方してもらいましょう。

※熱を頻繁に出す子・熱性けいれんを起こしやすい子は、医師に相談して使用上の注意をよく理解した上で、解熱剤や抗けいれん剤を常備しておきましょう。
薬の飲ませ方
1【水薬】水薬はスプーンで飲ませましょう。舌で押しもどす場合はスポイトを使いましょう。
2【粉薬】粉薬は少量のミルクや白湯で溶いて指につけ、上あごやほっぺの内側につけ、すぐミルクを与えましょう。
3【座薬】座薬は解熱剤としてよく処方されます。体重によって半分使用などの指示があれば、ナイフで切って使います。入れ方が不完全だと出てきてしまうので、ラップで指を包み、座薬を水でぬらすなどして入りやすくし、少し奥まで入れます。体温で解けやすいので手際よく行いましょう。
体温の測り方
1赤ちゃんをだっこして、わきの下にはさみましょう。赤ちゃん用のデジタル体温計も便利。

下痢が続いているときのケア

                  
月齢が低く特に赤ちゃんの場合は、下痢かどうか迷いますが、臭いや色が普段と違うとか、機嫌はいいか、熱はないかなどの総合的な状態で判断します。下痢に嘔吐を伴い、何度も繰り返したり、水のような下痢である、血便が出る、高熱がある等の場合は、必ず医師に診てもらいます。機嫌も顔色もよく、排便の回数がそんなに多くない場合は心配ないでしょう。
ただ、おしりにかぶれを起こさないためにも、座浴して汚れをきれいにしてあげましょう。
下痢のときの食事
すりおろしたりんご
赤ちゃん用イオン飲料
薄味の野菜スープ
白湯・番茶
離乳食は進み具合を1ランクもどし、様子を見ながら。
避けたいもの
ミルク・牛乳
チーズ・バター
お菓子・ヨーグルト
ジュースなど冷たい飲み物
みかんやレモンなど柑橘系の果物

ひきつけをおこしたとき

ひきつけには、いくつかの原因があり、考えられる病気もいろいろです。まずは、お母さんが落ち着いて、ひきつけの様子をよく観察することが大切です。
ひきつけをおこしたら
ひきつけを起こしたら、衣服をゆるめ顔を横にして静かに寝かせる。
長いひきつけは脳にとって大きな負担。ひきつけ止めの座薬をもらっている場合はそれを使って一刻もはやくけいれんを止める。
体を揺すったり、大声で呼びかけたりするのはやめる。口に指やスプーンをいれない。
ひきつけを伴う病気
 ◎ 症状◎ 病名◎ 処置方法
熱が上がるときに、1~5分間ひきつけをおこして、おさまると眠る熱性けいれんひきつけが、おさまったら病院へ。
大泣きしている最中に、急に息ができなくなって、ひきつけるが、1分以内ですぐにもどる。憤怒けいれん
(泣き入りけいれん)
特に心配ない。頻繁におこすなら医師に相談。
熱がなくてもひきつける。大きな発作は、体全体がけいれんする。てんかんひきつけがおさまったら病院へ。
治ったかと思うと、また何回もひきつけを繰り返す。高熱で意識障害があり、嘔吐することもある。髄膜炎 脳炎
熱性けいれんの重責脳症
嘔吐したら、横向きに。安静にして、病院へ。